前回のあらすじ。
平成29年に茶聖をとった上久保さんとお会いして、元祖お茶をいただく。
(過去記事はこちら)
実際は太古のお茶と緑茶、ほうじ茶を順繰り順繰りで頂いて、その都度のレクチャーとなっているんですが、クレLabo編集で順番を少し変えたりしています。
太古の中国で飲まれていたであろうというお茶を飲んだクレLabo夫婦。上久保さんは続いて。
上久保さん「それでは、次はこちらのお茶を頂いてもらいます」
私「・・・何でこれは氷を入れてるんですか?」
小皿に入れられている茶葉の上の氷が乗っていました。
上久保さん「これはですね。こうすることによって茶葉からの旨みが出るんです」
私「旨み・・・」
上久保さん「はい。そして、この茶葉を利用して12回のお茶を飲んでもらいます」
私「12回!?12回も飲めるんですか!?」
上久保さん「はい。本当に少量ずつ飲んでもらいます。冷たいお茶、温かいお茶と交互に飲んでもらいます。」
本当に・・・少量を楽しむという感じでした。
実際がこちら。
ペットボトルの蓋に水を入れて・・・
茶葉へ投下!!
このぐらいの量の水か湯を入れて、茶碗に入れて飲むという感じでした。
上久保さん「そして、今回の使用する茶葉なんですが・・・1キロ150万円の評価を頂いた茶葉になります」
私&🐦「1キロ150万円!?」
上久保さん「まぁ、金(ゴールド)よりは安いです。金よりは」
私「いや!金は残せます!!でも、お茶は飲んだら無くなります!!価値は十分に金より高いです!!」
🐦、強く頷く!!
上久保さん「そうですね!ではでは、最初の1杯をどうぞ」
そのお茶は事前に茶葉の上にのせた氷が溶けて出来たお茶でした。
本当に少量。少量だからクイっといきました。
私&🐦「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
頭の中で大混乱が起きました。
香り、緑茶独特のえぐみなどもありましたが・・・旨み、とてつもなく濃い旨みを感じました。
私「・・・何だこれは。お茶の香りや、えぐみは直ぐに消えたけど、旨みがずっと残っているぞ・・・何だこれは」
上久保さん「それが茶葉から出る旨みなんです」
私「・・・凄く濃いコンブを舌に乗せたみたいです」
上久保さん「!! クレLaboさんは味覚がいいんですね!! そうです!茶葉の旨みは昆布や椎茸などから出るものと同じなんです。その表現は合ってます。では、次の2杯目です」
同じ茶葉に上の写真のように少量のお水を入れて、茶碗にいただく。そして、飲む
私「!?!?!?!?!?!?!?!」
再度混乱が起きる。
私「変わった!!さっきまではあれだけしつこく残っていた旨みが「サラッ」と消えた!清々しい感じがする。その代わり、香りがよく残っている!!」
上久保さん「いやぁ、本当に味覚が良いんですね。おっしゃる通りです」
これを水とお湯、計12回をいただきました。
飲むたびに脳は混乱を起こしていました。
その都度その都度の味の表現は筆舌し難いものなんですが・・・11回目ぐらいになると・・・
(11回目のお茶を飲んだ)私「・・・ここまでくるとよく知っている緑茶のえぐみが結構いるような気がします。旨みはほとんど感じない」
上久保さん「それでは、これが最後です。」
12回目のお茶を飲んで・・・
私「んー!?さっきまでどんどん消えていた旨みが最後の最後に「ポッ」と出てきた。ひょっこり出てきたぞ!?」
1回、1回飲むごとにお茶の表情が違うんですよね。旨み→香り→苦味→旨み→香り・・・と、1杯ごとに楽しむものが違うんですよね。
🐦「いやぁ・・・これは本当に色々変わって面白い」
私「これは本当に凄い」
上久保さん「楽しんでいただけて良かったです」
このように12回の緑茶を頂いていましたが、その間には太古のお茶を飲んだり、ほうじ茶をいただいたりしました。
ちなみにですが、校倉より甘味も頂いていました。
(わらび餅など。凄く美味しかった!!)
上久保さん「クレLaboさん、今回の飲み方は非常にカフェインが濃いですし、味も濃いです!なので、途中で甘味なども取ってくださいね!?」
と 、何度も促されましたが・・・
私「12回、味が違うんですよね!?なら、12回を達成するまで私は甘味を取りません!!」
上久保さん「わ、分かりました!!」
私「というか、これが本当の日本人のためのエナジードリンクですね!!」
上久保さん「確かにそうかもしれませんね!」
上久保さん&私「ワハハハ!!」
🐦は「うめーうめー」と、自由に甘味を食べてました。
で、話は戻って。
ほうじ茶の写真は撮り忘れたんですが・・・上久保さんがほうじ茶を淹れて頂いている時に
私「ほうじ茶ってさ、当たりとハズレがない?」
🐦「当たりとハズレ?ほうじ茶に?」
私「そうそう。私、ほうじ茶が好きだから買って飲んだりするのさ。でも、メーカーによってえぐみが強かったり、香りが強すぎたり・・・美味しくない、ハズレのほうじ茶があるんだよね。」
これに対して上久保さんが・・・
上久保さん「あります。ほうじ茶は緑茶の茶葉を煎ったもので淹れているんです。ただ、その茶葉を焦がしてしまうものがあるんです。それがハズレなんだと思います。その感覚は正しいです」
私「・・・わーい!!」
本当に嬉しかったw
上久保さんからは抹茶、緑茶、ほうじ茶までの歴史と流れを教えてもらいました。
上久保さん「緑茶の茶葉の作り方は100℃の私の上に茶葉を乗せて8時間揉むんです」
私「・・・ん?8時間?」
上久保さん「はい、8時間です」
私「・・・ん?休憩はないんですか?」
上久保さん「ありません」
私「8時間、ずっと茶葉を揉むんですか?」
上久保さん「はい。8時間、ずっと揉むんです」
私「・・・」
本当に・・・素直に「嘘だろ・・・」と思いました。
私「それは機械では出来ないんですか?」
上久保さん「もちろん、機械でやろうとしているのもあります。回転するドラム缶みたいなのに茶葉を入れて・・・何て言ったらいいでしょうね」
私「金平糖を作るやつみたいなのですか?」
上久保さん「そう、それです。でも、機械が人間の手もみを再現するのは出来ません。機械が人間には勝てないみたいですね。実際に私の手揉みを見た新聞社の方が「これは後世に残すべきだ!」と言って作ってくれた冊子がこれになるんです。」
(それが真ん中にある冊子なんですね)
私「なるほど・・・ちなみになんですけど、抹茶ってどうやって作るんですか?」
上久保さん「あっ、抹茶はですね。さっき、茶葉を100℃の和紙の上で揉んで作るのが手もみ茶、緑茶なんです。抹茶は何もしないんです」
私「何もしない?」
上久保さん「はい。抹茶は茶葉をそのまま和紙の上に置いて熱で乾燥させて出来たものを粉にしたのが抹茶なんです。」
私「へー!知りませんでした!!」
上久保さん「ただ、これは凄く作るのが大変で・・・ただ置いとくわけでもなく、乾くまでに何度かひっくり返したりするんです。で、その時に破れちゃったりするものがあるんですね。で、その失敗が少なく、もう少し簡単に作る方法がないのかな?ってなって生み出されたのが「手もみ茶」、今の緑茶なんですよ」
結構、この話で私は衝撃を受けました。
私「抹茶は千利休の時代からあったとして、緑茶の歴史としてはどのくらいなんですか?」
上久保さん「手揉み茶、緑茶に関しては300年ぐらいかと」
私「じゃぁ、そこまで昔々といった話じゃないんですね」
上久保さん「そうなんです。で、クレLaboさん、この急須は何色って言いますか?」
私「〇〇色!!」
まだまだ続きます。
今回の記事はここまでにさせて頂きます。
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