前回のあらすじ
茶聖こと上久保さんからお茶をいただき、勉強をしているクレLabo。
(過去記事はこちら)
前回からの続き。
上久保さん「クレLaboさん、この急須の色は何色って言いますか?」
・・・皆さんは何色って思いますか?
私は尋ねられて直ぐに答えたのが
私「黄土色!!」
上久保さん「・・・」
私、普通にそう答えてしまいました。すると、ハトヨメ🐦が
🐦「・・・いや、茶色でしょう」
上久保さん「そう!茶色です!!」
🐦がナイスアシスト。上久保さん、喜ぶ。
上久保さん「これが茶色なんです。でも、お茶ってこの色ですかね?」
私「いや、緑色がお茶ですね」
上久保さん「そうなんです。でも、昔の人からしたら「お茶はこの色」なんですよ」
私「ん?どういうことです?」
上久保さん「先ほど、ほうじ茶は茶葉を炒ったもので作るのがほうじ茶と説明しました。つまり、庶民の元にやってくる茶葉ってのはほうじ茶だったんです」
(ほうじ茶)
私「庶民の元にやってくるのがほうじ茶?」
上久保さん「はい。ほうじ茶というのは遥か昔に抹茶や、手揉み茶を作っている時に作るのを失敗してしまった茶葉を加工して作ったものなんです。」
私「え?今でいう売り物にならないB級品を加工して売り出されていたってことなんですか?」
上久保さん「そうなんです!だから、茶色というのは緑色じゃなくて、ほうじ茶の色になったんです。ちなみに、緑茶が庶民に広まったのが戦後からだと思います。抹茶とかが飲めたのは織田信長や、豊臣秀吉。緑茶は大名や将軍などしか飲めないものでした。」
私「え!?広まったのってそんなに最近なんですか!?」
上久保さん「そうです。なので、私達のおじいちゃんやおばあちゃんって緑茶を凄く大事にされていて、飲まれている印象ってありませんか?」
それに対しては🐦が反応。
🐦「あー確かに。私の地元って凄く緑茶を出している。お客さんが来たら必ず緑茶、大事に大事に飲んでいた記憶がある」
上久保さん「そうなんです。なので、緑茶というのはご高齢な方にしたら「非常に高価で貴重なもの」ということなるんです。」
私「んー・・・考えてみたら、緑茶のペットボトルが出始めたのってここ10年から20年ぐらい前ですよね?昔は飲めるような美味しいものではなかったですよねぇ」
上久保さん「〇〇(商品名)がそうですね。出た頃は美味しくなくて・・・当時は中身が見えないものが多くて、恐らく中身は焙じ茶のような色だったと思います。」
ちなみに、調べてみたら1989年に緑茶飲料が売られるようになったそうです。
昔はよく新幹線に乗って、その時に買っていたような記憶がありますねぇ・・・
上久保さん「ちなみにですが、江戸時代は緑茶の保存方法は凄いんですよ。今も緑茶の学校がある静岡で手もみ茶を作り、出来たら保存のための富士山の永久凍土に運んで保管していたそうです」
私「・・・は?」
上久保さん「で、涼しい季節になったら永久凍土から出して江戸へ運んでいたそうです。「ずいずいずっころばし」ってありますよね?」
私「・・・」
上久保さん「?」
🐦「・・・まさか、知らないの?」
私「え?有名なの?」
🐦、絶句。
(クレLaboは基本的にこういうことを知りませんのです・・・すいません)
ちなみに、ずいずいずっころばしの歌詞はこちら。
上久保さん「あ、あははは。この「ずいずいずっころばし」とは京都の宇治から江戸までの街道「お茶壺道中」のことを歌っているんです。歌詞の中に「茶壺」ってありますよね。この歌詞を簡単にいうと茶壺が運ばれているのを一般人は見てはいけないんです。もし、見た場合は・・・斬られます。なので、この歌詞の中では誰か1人が死んでるんですよね」
🐦「へー!!子供の時何も考えずに歌っていた童謡にそんな意味が!」
私「・・・当時の緑茶って大名行列並みに運ばないといけないものだったのか」
上久保さん「そうなりますね。お茶のことを少しはご理解、ご興味いただけたでしょうか?」
私&🐦「本当にありがとうございました。貴重な体験をさせて頂きました」
上久保さん「それは良かったです。あっ、ちなみにですが・・・今回の12回のお茶の飲み方はですね。〇〇の方々も楽しまれている同じ飲み方になります」
私&🐦「!?!?!?!?!?!?!?」
時代が時代なら私達はとんでもない方々と同じ飲み方をしておりました。
(上久保さんから「誰かは書かないでください」と助言いただいております)
私「・・・いやぁ、雅というか・・・うん、こうやって楽しんでらっしゃるのね・・・目に浮かぶわ」
上久保さん「今度は茶畑にでも遊びに来てください!」
こんな感じで上久保さんとのお話は終わりました。
そうそう。8時間も手もみをすると聞いた時に「手を触らせてもらえませんか?」とお願いし、触らせてもらいました。
綺麗な手で、指先から手の平にかけて段々と硬くなっていく感じでした。「揉むのは手の平になりますので、それで硬いのかな?」と言われました。
美味しい美味しい、緑茶。お茶は世界各地で同じ茶葉ですが中国茶、紅茶などで存在していますが・・・
上久保さん「日本だけなんですよ。茶葉をそのままお湯をかけて直ぐに飲めるのは」
私「ん?私は台湾で凍頂烏龍茶をお茶屋さんで頂いたんです。確かに茶葉にお湯をかけたら、最初のお湯は捨ててましたね」
上久保さん「色んな考え方がありますね。茶葉を蒸らすとかもあるんですが・・・浮いた埃やゴミを捨てるというのもあるかもしれませんね」
私「ほう。・・・日本の衛生概念もあるんですか」
上久保さん「そうです!お湯を入れて直ぐに飲めるのが日本の緑茶の特徴なんです」
私の記憶を頼りにして今回の茶聖 上久保さんとのやりとりを書かせていただきましたが・・・
この人に会えたのは私の人生で大きな価値になったことは間違いないと思いました。
「何かを極める、極めようとしている人は周囲の人とは何かが違う。」と改めて思いましたが、価値観や考え方が変わったような気がします。
クリスさんは、それを考えてくれたんでしょうね。本当に貴重な体験をさせて頂きました。
上久保さんのお茶の勉強はJWマリオット奈良のスタッフさんの中でも体験したことがない人が多いらしく、様々なスタッフさんから「どうでしたか!?」と聞かれ、感想を述べると「本当に羨ましいです!!」と言って頂けました。
・・・いやぁ、本当にすごい体験だったんですね。
本当にありがとうございました。
そして、少し面白い話。
12回のお茶を飲んだ後の茶葉がこちら。
私「鮮やかで綺麗ですねぇ・・・食べれそう」
上久保さん「食べれるんですよ。おひたしみたいにして」
私「え!?食べれるんですか!?」
上久保さん「そうです。お醤油をかけて食べたりもするんですが・・・私のオススメはマヨネーズをかけて食べるというものです」
私「・・・お醤油もらえないかな。マヨネーズは駄目かな?」
上久保さん「あっ、聞いてみましょう」
少しすると、お醤油を持ってきていただいて・・・醤油をかけて食べてみる。
私「うまっ!!」
上久保さん「あー・・・これは良いお醤油だぁ。香りが凄く良い」
私「上久保さんも食べませんか。良いお醤油でしたら一緒に食べましょう」
上久保さん「ありがとうございます。・・・あー、これは美味しい」
ということがありました。
また、上久保さんから聞いたクリスさんのお話。
上久保さん「クリスさんはですねぇ・・・うちの畑に突然来たんですよ。夏に」
私「へ?突然ですか?」
上久保さん「もう、本当に突然やってきて「お茶を見せてください!!」って。でも、茶葉のピークは5月ぐらいで、もう終わってて・・・茶畑を見学してもらいました。で、2回来てもらったんですけど、最初は「ん?誰ですか?」状態ですよ。2回目でクリスさんって知りました」
私「・・・クリスさんってそういうところがあるような気がします。私達も突然話しかけられて「ん?誰?」となりましたw」
上久保さん「あっ、クレLaboさんもですか。でも、あの方は凄い人ですよねぇ。本当に」
上久保さん&私「あはははははは!!」
後々に🐦と話をしたんですが
私「わざと素性を隠して相手のことを知ろうとしてるんかね?」
🐦「いや、そうじゃない?やっぱり」
クリスさんの凄さにも改めて実感したクレLaboでした。
で!!久々な感じがしますが・・・
スタッフさん「奥様、お誕生日おめでとうございます!!」
🐦「くるっぽ!?」
ホテルステイへ・・・
今回の記事はここまでにさせて頂きます。
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